読書百席ブログ

読了した本の感想をつらつら記載します。自分用の読書ログが主目的です。

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「燻る骨の香り」読了記 │ このシリーズは宝物。読むと香りがするような、大事な本

燻る骨の香り作者:千早 茜集英社Amazon あらすじ 熱を帯びた薫りは、絡みついて、重く残る――。『透明な夜の香り』『赤い月の香り』に続く、「香り」三部作、ついに完結。江戸時代から続く京都の香老舗・瑞雲堂。社長の娘である真奈には、飛びぬけた香の才能…

「ママ投資家が育休中に1億貯めた株式投資」読了記 │ 意外とマジメ!中身は正統派!オットセイ!

ママ投資家が育休中に1億貯めた株式投資作者:ちょる子ダイヤモンド社Amazon あらすじ 育休中に株式投資を本格開始し、わずか2年で資産1億円を築き上げた現役ママ投資家・ちょる子氏、待望の初著書!元手240万円からスタートし、短期のデイトレードと高配当…

「ほんとうのことを書く練習」読了記 │ 表紙とタイトルはありがちな自己啓発。中身はどっしりがっしり。

ほんとうのことを書く練習: 「わたしの言葉」で他者とつながる文章術作者:土門 蘭ダイヤモンド社Amazon あらすじ 「ほんとうのことを書く」とは、「私を知っていく」ことだ。私は世界の一部だから、つまり「世界を知っていく」ことだ。どうすれば、自分の中…

「咲良は上手に説明したい!」読了記 │ 説明書に留まらない、誰に何を・どんな目的で伝えるか、を考える物語。

咲良は上手に説明したい!作者:滝沢 志郎PHP研究所Amazon あらすじ 今一番、熱いお仕事小説誕生! 台風で各路線が運休し、混乱する横浜駅。乗客対応に追われるアルバイト駅員の石川咲良の前に一人の女性――浅倉響が現れる。浅倉の端的でわかりやすい説明によ…

「からまる」読了記 │ 独立したそれぞれの物語が、登場人物の横串でつながるってからまる。

からまる (角川文庫)作者:千早 茜KADOKAWAAmazon あらすじ 地方公務員の武生がアパートの前で偶然知り合った不思議な女。休日になるとふらりとやって来て、身体を重ね帰っていく。連絡先も職業も知らない。しかしある日、武生は意外な場所で彼女を目撃する………

「神様の暇つぶし」読了記 │ 全さんが男前すぎて男でも惚れる。ハセオよりこっちの男の方が漢で好き。

神様の暇つぶし (文春文庫)作者:千早 茜文藝春秋Amazon あらすじ 親を亡くし一人になった20歳の夏、父よりも年上の写真家の男と出会った――。男の最後の写真集を前にあのひとときが蘇る。妙に人懐っこいくせに、時折みせるひやりとした目つき。臆病な私の心に…

「経済評論家の父から息子への手紙」読了記 │ 大好きなフォーマット。特定の誰かに伝えるってここまで個人的で、素晴らしい。

経済評論家の父から息子への手紙 お金と人生と幸せについて作者:山崎元GakkenAmazon あらすじ 【山崎元 最後の書き下ろし】「余命3カ月なら、ぜひやっておきたいと思った3つのことのうちの一つが本書の執筆でした。(中略)息子にも、読者にも、本書が経済と…

「胃が合うふたり」読了記 │ 軽く手を出したら二人の世界にぐいっと引き込まれた。双璧の往復エッセイ。

胃が合うふたり(新潮文庫)作者:千早茜,新井見枝香新潮社Amazon あらすじ 好きに食べて、好きに生きる──。茶をこよなく愛する記録魔の作家千早茜。季節を問わずかき氷を食べまくるストリッパーの元書店員新井見枝香。気が合う以上に「胃が合う」ふたりが集…

「赤い月の香り」読了記 │ フィクションなのに、明らかにそこに世界がある。没入どころではない。そこにある。

赤い月の香り作者:千早 茜集英社Amazon あらすじ 「君からはいつも強い怒りの匂いがした」カフェでアルバイトをしていた朝倉満は、客として来店した小川朔に、自身が暮らす洋館で働かないかと勧誘される。朔は人並外れた嗅覚を持つ調香師で、その洋館では依…

「透明な夜の香り」読了記 │ "香り"に纏わるちょっと不思議で素朴でパーソナルなお話。これはこの人にしか書けないオリジナリティ。

透明な夜の香り (集英社文庫)作者:千早 茜集英社Amazon あらすじ 香りは、永遠に記憶される。きみの命が終わるまで。新・直木賞作家が紡ぎだす、秘密の香り。「言葉の意味を越えて、嗅覚が際立つという稀有な体験をさせてくれる小説である。」小川洋子(解説…

「森栄莞爾と十二人の父を知らない子供たち」読了記 │ さすがの逸木裕。とっても良かった。

森栄莞爾と十二人の父を知らない子供たち (単行本)作者:逸木 裕中央公論新社Amazon あらすじ 第25回本格ミステリ大賞[小説部門]受賞作家の意欲作!カリスマ経営者として皆に愛されていた森栄莞爾。だが彼は、精子提供で105人もの子供を作っていた。そのリ…

「普通の底」読了記 │ 月村了衛、流石がすぎる。なんでこんな本が書けるんだ?天才か。

普通の底作者:月村了衛講談社Amazon あらすじ 「ただ普通でありたかった」誰か教えてください。ぼくはどう生きればよかったのでしょうかーー。三通の手紙に刻まれた魂の叫びが、現代の精神的堕落をあぶりだす。中学受験、トー横、起業サークル、悪徳コンサル…

「負けヒロインが多すぎる! (8)」読了記 │ 過去最高の出来。天愛星を推さずに誰を推す!個人的には正ヒロイン(であってほしい)

負けヒロインが多すぎる! (8) (ガガガ文庫 ガあ 16-9)作者:雨森 たきび小学館Amazon あらすじ 「いまだけは私を――私だけを推してくれませんか」生徒会選挙の季節。会長に立候補した天愛星さんは、なんと推薦人に俺を指名した。ただでさえ文芸部部長という重…

「電気じかけのクジラは歌う」読了記 │ 過去読んだ小説の中で文句なくNo.1。どうやったらこんな話を書けるんだ?逸木裕先生の頭の中が知りたい。

電気じかけのクジラは歌う (講談社文庫)作者:逸木裕講談社Amazon あらすじ ヒトはもう、創作らなくていい――人工知能が個人にあわせて作曲をするアプリ「Jing」が普及し、作曲家は絶滅した。 「Jing」専属検査員である元作曲家・岡部の元に、残り少ない現役作…

「一遍踊って死んでみな」読了記 │ 分類不能なこの小説は何だ・・・?しかし、明らかに面白い。

一遍踊って死んでみな (文芸社文庫)作者:白蔵 盈太文芸社Amazon あらすじ 娯楽がない鎌倉時代、人々に刺激を与えたのは踊り念仏だった。家族も財産もすべてを捨てて阿弥陀仏の導きに従う一遍は、念仏を唱えて日本全国を行脚する。一遍とともに僧達が床板を叩…

「完全教祖マニュアル」読了記 │ 天才の所業!宗教学も学べるエンタメなのに本気の教祖学本。

完全教祖マニュアル (ちくま新書)作者:架神恭介,辰巳一世筑摩書房Amazon あらすじ 多くの人をハッピーにしながら、大きな尊敬を受ける──教祖ほどステキなビジネスはほかにありません。キリスト教、イスラム、仏教などの大手伝統宗教から、現代日本の新興宗教…

「虚の伽藍」読了記 │ 信念と狂気と金。「欺す衆生」に続く傑作ピカレスク・ロマン!

虚の伽藍作者:月村 了衛新潮社Amazon あらすじ より多くの金をつかんだ者が京都を制する――最後に嗤うのは仏か鬼か。日本仏教の最大宗派・燈念寺派。弱者の救済を志す若き僧侶・志方凌玄がバブル期の京都で目にしたのは、暴力団、フィクサー、財界重鎮に市役…

「彗星を追うヴァンパイア」読了記 │ 泣いてしまった。科学と未知、友情と大義。収束していく物語を俯瞰する傑作歴史ファンタジーSF。

彗星を追うヴァンパイア作者:河野 裕KADOKAWAAmazon あらすじ 未知を愛した青年、人間を信じた怪物。魔術が終わる時代に、ふたりは戦場で出会った。17世紀、イングランド。母と暮らした幼い頃から、オスカーの願いは〈世界のルールを解き明かす〉ことだった…

「SWOT,PESTLE&財務分析による【真実の経営計画書】」読了記 │ 骨太なのに読みやすい!地に足ついた読み解く経営書。

SWOT,PESTLE&財務分析による【真実の経営計画書】 社員のモチベーションが上がり金融機関も納得!作者:篠﨑 啓嗣,比果 良太郎,佐藤 恵介,延島 隆裕,西原 英夫,豊田 雄平マネジメント社Amazon 紹介文 経営計画書を作成している企業は多い。だが、経営幹部、…

「サーキット・スイッチャー」読了記 │ 随一!倫理観を問う、近未来TECミステリ

サーキット・スイッチャー (ハヤカワ文庫JA)作者:安野 貴博早川書房Amazon あらすじ 人の手を一切介さない"完全自動運転車"が急速に普及した2029年の日本。自動運転アルゴリズムを開発する企業、サイモン・テクノロジーズ社の代表・坂本義晴は、ある日仕事場…

「松岡まどか、起業します AIスタートアップ戦記」読了記 │ 胸が熱くなるお仕事小説!

松岡まどか、起業します AIスタートアップ戦記作者:安野 貴博早川書房Amazon あらすじ 日本有数の大企業・リクディード社のインターン生だった女子大生の松岡まどかはある日突然、内定の取り消しを言い渡される。さらに邪悪な起業スカウトに騙されて、1年以…

「コンビニ人間」読了記 │ めっちゃ良い。自分が古倉さんでないと誰が言える?

コンビニ人間 (文春文庫)作者:村田 沙耶香文藝春秋Amazon あらすじ 「普通」とは何か? 現代の実存を軽やかに問う第155回芥川賞受賞作 36歳未婚、彼氏なし。コンビニのバイト歴18年目の古倉恵子。 日々コンビニ食を食べ、夢の中でもレジを打ち、 「店員」で…

「詐欺師と詐欺師」読了記 │ 刺さった!詐欺バディ物

詐欺師と詐欺師 (単行本)作者:川瀬 七緒中央公論新社Amazon あらすじ 海外で荒稼ぎして帰国した詐欺師の藍は、ある政治家のパーティーで知り合ったみちるに興味を抱く。みちるは親の仇を捜しており、そのために金がいるという。仇とは、世界的企業に成長した…

「アリアドネの声」読了記 │ 屈指の透明さ。今まで体験したこと無いどんでん返しだった!

アリアドネの声作者:井上 真偽幻冬舎Amazon あらすじ 巨大地震発生。地下に取り残された女性は、目が見えず、耳も聞こえない。 光も音も届かない絶対的迷宮。 生還不能まで6時間。 想像の限界を超えるどんでん返し。 救えるはずの事故で兄を亡くした青年・ハ…